ぽんた先生の詩を紹介します。
お月様
みかん畑に月が照り
ほんのり丸いお月様
いくつもいくつも
かぞえきれずに
三好達治の詩に ----------- 「土」 蟻が 蝶の羽をひいて行く ああ ヨットのやうだ ----------- という詩があります。わずか四行の中に生き生きと広がる情景,ありありと写し出されるに動きに感動し,詩の宇宙的な世界を実感しました。詩で言葉を綴ろうとするとき,三好達治のこの四行詩が浮かんできます。
大 樹
岩を裂く根の
それは大樹
岩峰にそびえる
一本の孤独
秋田県二ツ井町に「きみまち坂」というところがあります。山になっており,その一角の岩肌に一本の松が堂々と生えていて,「一本松」と呼ばれています。小学生のころの下から見上げたその松の光景が思い浮かび,詩に表してみました。